読んだことあるのに「はじめまして」な論文
今日の進捗
投稿するジャーナル選びの中で浮かんだ,
・どのくらいの量のデータを収集し,そのうちどのくらい提示しているか
・提示するデータをどのようにまとめたり切り取ったりしているか
っていうざっくりした「今日の疑問」を胸に,候補のジャーナルに載ってた,自分の研究に近い論文を,誰もいない研究室で黙々と読んだ。
この疑問の答えとしては,
・6時間以上の検討会を文字起こしした上,インタビューや記述にも基づいて解釈している。教諭4人の中から1人に着目して,データを提示している。
・カテゴリに基づいて発話をコーディングしてるけど,明確に手続きが示されていない部分が多々ある。
って感じ。
この論文は多分学部の時とかM1で読んだことあるはずなんだけど,その時はあまり面白いと思わなくて,流し読みしたんだっけ。
当時は多分調子に乗っていて,「おもんな」とか,「定義はっきりしてねーじゃん」とかいう舐め腐った態度だったと思う。
いざ自分が研究計画立案だけでなく,データ収集・分析までやってみると,論文の見え方が変わってくる。
この研究では結構縦断的にデータ収集をしてるんだな,
A教諭に焦点を絞るの?ああ,ここでこういう定義があるからか,
調査対象者とか,調査のフィールドについても,わかりやすく図に示していて,
修論では表で示したけど,図で示した方がわかりやすかったかなあ,とか。
昔は,とにかく毎日たくさんの論文を読むことを目指していて,速読ばかりしてたけど,結局そうやって読んだものってなかなか残らなくて,実際にレビューできるレベルまで咀嚼できた論文は意外と少ない。
研究テーマを決める上で,幅広く読むことは良いと思うけど,
ある程度テーマが確立されてきたら,精読しなきゃ。
この速読→精読が自分のなかであまり紐づいてなかったので,もったいない。
論文の読み方についてはまだまだ模索中なので,自分なりの方法を確立したい。
今日は,instagramの広告で流れてくるドロドロ漫画のネタバレを全部みてしまいたい衝動や,頭の中で延々と流れるBillie Eilish のBad Guyと戦いながら,頭の中が渋滞した通常営業の1日だったけど,それなりにおどろきや発見があって新鮮だった。