Phd graduate in 24 years

ネガティブで先延ばし癖のある私が文系博士課程の大学院生として生きた証。D1年目。

博士課程後期の経済的支援事情(胸熱エピソードを添えて)

前回の投稿から時間があき,博士課程後期に進学しました🌸

とはいうものの,研究室は使えないし,大学にも入構規制がかかるので,ずっとオンライン。

teamsもzoomも慣れないなあ。

 

講義が遠隔になり,対面での接触が避けられているこのご時世でも,新入生に必要なもの。

それは・・・

 

奨学金の書類提出。

 

私自身もマスクつけて奨学金窓口や支援室などを駆け巡る一方で,事務の方々も大変だなあと思っている。

 

私は適度な貧民なので,経済的支援は結構受けている。

ちなみに今回手続きをしたのは,

・貸与型奨学金(無利子)

・授業料免除

・給付型奨学金(NEW!!)

 

貸与型は学部の序盤で併用していて,学部の中盤〜博士課程前期は無利子のみ。

結構頻繁に書類提出が必要なので,手続きに関しては割とプロです。

最近,「特技:家庭状況を早く書く」が追加された。

 

授業料免除の制度は,学部の途中から知ったのだけれど,意外と対象範囲は広いんだなあと思う。こういう情報をキャッチすることも,他人事だと思わずにチャレンジしてみることも大切。

博士課程後期になってから,諸々の手続きに家族の所得証明があまり求められなくなったので,負担も軽くなったし,気も楽。

 

で,今回はじめて挑戦したのが,「給付型奨学金」。

今まで全然申請したことなかった理由は,数学オリンピックに出場するような業績のある人や,1人親や自営業などの家庭の人じゃないと通らないと思ってたから。

だけど存在は知っていたので,今年は出してみようとなぜか思い立ち,学内締め切り2日前から書類をかき集める。

奨学金担当の方に「あなたの世帯の収入では無理だと思いますが,それでも申請しますか?特にこの第一志望のとこなんて厳しいからまず無理ですよ(笑)」と指摘される。

・・・・!

ダメ元で出す気満々だったので,計算をしていなかった・・・。迂闊・・・。

なかば投げやりで手続きを済ませつつも,不足書類集めに奮闘。

 

すると金曜日の20時半に突然,奨学金窓口から電話。

「あなたに大切な話があるので,不足書類かき集めて週明けの朝一で来てください。」

 

週明けも,書類集めが一筋縄ではいかなかったので,雨に濡れながら行ったり来たりして,全部の書類が集まって,奨学金窓口の扉を開けゴマをしたら,

「あなたを(第一志望先)に学内推薦します。」

とのこと。

え!?!?!?なにゆえ!???

 

聞くところによると,成績が基準を満たしていたらしい。

博士課程後期だから,本人の収入のみが審査対象になるというのもある。

 

成績に関して・・・

学部時代は,自分の周りにGPA90台やテスト90点台の学力モンスター(褒めてる)しかいなかったので,そんなに自分の成績が良いとは思ってなかった。程々にはこなしていた。

博士課程前期は,履修上の策略として,レポート不要の講義を集中的に選んだので,とにかくディスカッションで挙手して発言しまくった。質より量派。帝都大学エリート研究科ではないので,割とそれでポイント上がる。

自分の小学校時代の経験などと関連づけて発言すると好印象だったりする。せこい手段だとも思うけど,教育系だったら大事だとも思う。(リフレクション大好き人間なので推しとく)

ちなみに,学内審査では学部と博士課程前期両方の成績が審査対象だったけど,第一志望先は博士課程前期のみだそう。吉と出るか,凶と出るか。

これ,もし業績が求められていたらダメだっただろうなあ。出せただけでもよかった。

 

私の隠れ特技の中に「自己PR」がある。

就職活動はしたことないので,そこまで修羅場をくぐってきたわけではないけど,

私の人生に限って言えば,書類選考で落ちたことはないし,全額無料の留学に行ったこともある。

根が内向的なナルシストなので,語るポイントを知っているのだと思う。

 

大体400字くらいの分量だと,アピールポイントを2つくらいにして,さらにキャッチーな経験を具体的に示す。

例えば,教育関係+語学力だと,

1つ目に自分の専門に関する要素を入れつつ,その中でちゃっかり他の人と差をつけられるエピソード(ボランティアで0歳から高校生まで関わったことあるとか,教員免許を複数所持しているとか)をいれる。

2つ目では,自分の専門の人や,書類提出先の競争相手があんまり力を入れていないであろうことを書く。TOEICスコアは具体的だし,留学経験も聞こえが良い。

 

昔,国語教育の授業で短歌を作る演習をした時に,「短歌は文字数が限られているんだから重複する内容は絶対にいれるな!!!」と厳しく指導されたことがある。(文字数に親殺されたんか,というくらい怖かった。なぜそこまで。)

文字数制限のある書類作成においても,マインドは共通すると思う。

ちなみに,このブログ記事は駄文でしかない。文字数制限がないのをいいことに。

 

自己PRのウエイトが高いなら期待がもてるけど,まだまだ結果はわかりません。

 

ただ,今回に関しては,お金云々よりも,学内推薦をもらえたことが嬉しかった!

なかなか私個人が所属機関にオンリーワンの代表として選んでもらった経験が少なかったから。たまたま第一志望先で他の競争相手がいなかっただけで,本来,さえない成績だし。

無愛想にみえた事務の方が尽力してくださって,過去の頑張りが報われて,チャンスをもらって,心揺さぶられるポイントがたくさんあった。指導教員の先生も,何度も所見書いてくださったし。

この胸の温もりで白米食べれるし,一生生きていけます。

 

結果は,人事を尽くして天命を待つ。うまくいったら嬉しいな。

こういう支援を受けるチャンスがあって,自分の周りの環境には常々,圧倒的感謝。